大森海苔 丹右ヱ門の記憶

~300年の歴史がある海苔漁場であった大森の過去と現在~

東友会

あっという間にひと月経ってしまいました。 前回お話した東友会についてです。 海苔漁業が盛んであった時代、海苔養殖者の地元有力者の若手育成を目的として創立されたのが東友会です。 結成日は大正10年10月 会員数48名によるもの。 勿論、結成時は明…

海苔舟

久々の投稿になりました。 今回は海苔舟についてお話します。海苔漁業は「べかぶね」という小舟に乗り、手作業で行います。海苔の収穫期は11月~4月程。早朝の寒い時に一斉に船が沖に向かって進んでいきます。 暖房器具が当たり前の様にある現代、昔は極寒の…

浦守稲荷青年会:除夜祭

私が所属する青年会を紹介する前に活動の記事になってしまいました。我が家の氏神は浦守稲荷神社。 こちらを中心に地元の活動をしていくのが浦守稲荷青年会です。自分は高校を卒業したと同時に父の命で入会しました。そして大先輩方にお世話になり早9年が経…

災害・死因

体調不良が続きしばらくぶりになりました。 今回は家の災害の歴史と、先祖の死因についてです。 自宅の過去帳を眺めていると、とある日に2名が亡くなっている事が分かりました。一人は子供、一人は掛人(かかりゅうと:居候、未婚の兄弟)と記載されています。…

お知らせ

体調を崩したのと、忙しさもあり更新できずですが、海苔舟の記事の下書きや過去の災害等についての記事を更新予定なので1週間以内には公開予定です。

海苔のふるさと館・消えゆく老舗

本日は気になるものを確かめると同時に、海苔のふるさと館の職員の方に自分が調べた海苔漁家の歴史をお話に向かいました。 東京モノレール昭和島付近のふるさと浜辺公園。京浜急行の大森町からでも徒歩20分もしないで行けます。(遠くからくる人はこちらから…

区内の図書館へ

以前、海苔の資料本を参考に、うちの情報がありそうな物をピックアップしておきました。今回参考にしたものは大田区内の様々な情報をまとめた月刊おとなりさん。 2018年は元海苔漁師の家についてのインタビュー記事が月毎のようにあります。 かなり前の刊に…

先祖:二代目助次郎①

以前紹介した初代丹右ヱ門の長男、助次郎さんについて紹介していきます。 生まれは明治6年。小柄ながら働き者で海苔養殖時代、当家で最盛期を築き上げた方です。「滑川家は大森で一番の海苔屋だった」と地域・親族の方に良く聞いて育ちました。ならば沢山記…

先祖調査:最古の生年月日

調べていくうちに、皇族や華族、神職、仏門を抜きに一般庶民での辿れる限界の生年月日・代数はどうなのかという疑問がわいてきました。私の属しているコミニティでは明治19年式戸籍に祖母として記載されている方で寛政時代(1789~1801)の生まれの方がいら…

大森海苔:伝統文化

体調不良・仕事の忙しさもあり、しばらくぶりの更新です。 今回は家業であった海苔漁業についてお話します。 歴史を遡ると、古くは奈良時代より食されている記録が残っている様で、 朝廷の献上品にもされていました。 ※朝廷:天皇を中心に政治を行う機関 ※幕…

私のブログをご覧の方へ

書いてきた記事でも触れましたが、これを見て下さった方! 是非ともご自身の直系の除籍謄本を直ぐにでも取得されることを 強くお勧めします! 何度も書きましたが、保存期間が過ぎると片っ端から 除籍謄本は廃棄処分されます! 戸籍は自分のルーツを知る大事な…

先祖:初代丹右ヱ門

ブログのタイトルでもある、丹右ヱ門についてお話します。 嘉永2(1849)年誕生で、当家の初代となる方です。 幼名粂次郎。明治25年以前は産業道路を挟み、大森中中央病院の裏の土地に住んでいました。 実は、当家はいつから・誰から海苔養殖に携わるようにな…

先祖調査:族称

前の記事に書きました、族称などについてお話したいと思います。 明治維新後、四民平等によりそれまで士農工商以下の身分であった穢多(エタ)・非人が平民に編入されました。 所説ありますが、私は主に以下のように捉えています。 穢多 死体解体や皮革処理な…

先祖調査:除籍謄本

今回は除籍謄本及び戸籍についてです。 戸籍編成は明治5年から始まり、時代(法律)の流れに沿い姿を変えてきました。 改正した時代から名をとり明治〇年式戸籍、大正〇年式戸籍といった様に呼ばれています。 では新しい書式から古い書式にさかのぼりおおまか…

先祖調査:始まり

家の書類整理をしていた時に、祖父の相続で使用された除籍謄本が出てきました。大正9年に丹右ヱ門が他界。そして高祖父である助次郎が家督相続(跡継ぎが全ての財産を継ぐ事。戦後の民法改正で昭和22年より無くなる)をされたというものです。 今とは違う戸主(…

自己紹介

はじめまして。大田区大森在住の滑川と申します。 ここでは私の先祖調査及び地元の昔の事、活動について書いていこうと思います。 家は代々海苔漁業を生業としておりました屋号を丹右ヱ門(たんえもん)と言います。 (大森の海苔漁業は昭和38年に埋め立ての為…