大森海苔 丹右ヱ門の記憶

~300年の歴史がある海苔漁場であった大森の過去と現在~

先祖調査:最古の生年月日

調べていくうちに、皇族や華族神職、仏門を抜きに一般庶民での辿れる限界の生年月日・代数はどうなのかという疑問がわいてきました。

私の属しているコミニティでは明治19年式戸籍に祖母として記載されている方で寛政時代(1789~1801)の生まれの方がいらっしゃいました。

戸籍編成が明治19(1886)年。その時に90歳の方で1796(寛政7)生まれ。
その前の元号だと当時97歳の天明9(1789)年生まれの方です。


因みに最近、地元の聞きこみ調査で先祖が明治26年に101歳で亡くなったお宅がありました。戸籍が現存していれば寛政時代のいつということが分かります。更に!続柄の欄を見ればおおよそ安永時代の生まれであろう先代の名も分かります。
これは凄いですね。



参考に明治から遡っていくと…
慶應、元治、文久、万延、安政嘉永、弘化、天保、文政、文化、享和、寛政、天明、安永です。




代わって代数のお話。

千葉鴨川の仁右衛門島の仁右衛門さん。源平合戦平氏に追われていた源頼朝を匿い、後に平氏を倒し鎌倉幕府を開いた頼朝から匿ったお礼として平野の苗字と島を賜りました。その島こそが仁右衛門島です。新日本百景にも選ばれている名称でもあるのでいずれ観光予定です。
こちらは現当主で何と38代目!跡継ぎ問題がある為次期当主はどうなるのか心配です。因みに家はなんと宝永元年(1704年)建設だとか。
古文書に関しては江戸時代の洪水で流れてしまったので残念です。

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趣味で色々な所に旅行に行くのが好きなのですが、最近だと岐阜の白川郷から移築した合掌村の旧大戸家が天保4(1833)年~建築の重要有形民俗文化財にも指定されている見事な家でした。囲炉裏でボランティアのおじさんと大分長い事話しまして、代数は忘れてしまいましたが確か30代は続いていた様な…。直系の現当主はご結婚されていないという事で途絶えてしまう可能性があります。


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秋田の角館、武家屋敷では最古石黒家が一般公開もされていて現12代当主が今でも生活をされています。

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ここで一気に気が遠くなりますが、


神職でも続いている代数はどうなのか確認したところ…


島根、出雲大社宮司の千家家は85代!


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熊本、阿蘇神社宮司阿蘇氏は91代!

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神職は違いますね。






そして地元大森の旧東海道にある甘味処「餅甚」。現10代目当主です。
ここは江戸から続くなんと享保元年(1715年)!


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旧東海道には350年続く海苔問屋松尾店等、代々続く老舗が並びますが、残念な事に戦火で焼失してしまいました。餅甚の女将さんに伺った処、明治の現在の土地所有に関する証書を先先代が埋めていた為焼失を免れ戻ってくることが出来たと聞きました。女将さんは私の祖父母から面識がある方です。
江戸から続く大森の貴重なお店なのでいつまでも続いてほしいものですね。
京浜急行平和島駅から徒歩10分程度でのアクセスです。