東友会
あっという間にひと月経ってしまいました。
前回お話した東友会についてです。
海苔漁業が盛んであった時代、海苔養殖者の地元有力者の若手育成を目的として創立されたのが東友会です。
結成日は大正10年10月 会員数48名によるもの。
勿論、結成時は明治生まれの方々が主です。現在はその子孫(子・孫)の方々が跡を継いでいます。
現会員数は18名。60~80代の方々が主で、この中で本格的に漁師としての経験がある方は概ね80代の方です。
この中で、昔の貴重なお話を聞けることは非常に為になります。
なにせ今後も存在する大森の最後の海苔漁師の方で、
今では全く姿を変えた大森のかつての姿(消えた文化)を知る最後の人達です。
そう考えると、出来るだけ話を伺って次世代に残していく必要があります。あと数年、せめて10年早く行動していれば更に詳しいベテランの方々が生存されていた事を思うとこれは時間との課題になっていくと思います。
そんな中で、父が出席されていた東友会。次世代となる私が引き継いで参加してきました。場所は平和島の天仲という明治30(1897)年創業の天ぷら屋さんです。
今ではこの辺りは埋め立てられていますが、当時は海岸が目の前であったそうです。
コース料理で刺身・天ぷら・酢の物が出てきます。
どれも絶品であり、数人の芸者さんを呼んでお酒を注いで貰ったり、舞を見たり中々できない体験を出来ました。
私自身、グラス一杯で顔がじんじんして全身赤くなる程に酒に弱いため3杯程度飲みましたが、これでものみすぎたと思うくらいでした。
最後に紹介の機会を頂き15分ほど皆さんの前でお話しさせて貰いましたが立ち続けていたら酒の影響もあり貧血になってしまいました。
目の前が白くなってきても、頭の中では言いたい言葉が次々と出てきます。そこから座ってのお話でしたが、話終えた後に喜んで頂けたので何よりでした。
今年で創立97年。100周年まであと僅かです。
因みに当家の三代目当主、四代目当主が3、6代目の会長を歴任しております。
地元の会でここまで続いているのは大変貴重かつ他にはありません。
しかしながら7、80の方を筆頭に60代以上の方が主な中、その子孫の方々は引き継いでおらず、会員は減少傾向であと何年続けられるかは分かりません。
この貴重な地元の歴史のある会、自分に何が出来るか、考えていこうと思っています。
因みに更新頻度が激減した件についてですが、連日の調査中立て続けに否定的な言動を取られた事によるモチベーションの低下が原因です。
ルーツを探ることに関して誰しもが興味を持ったり協力してくれる訳ではありません。
頭では分かっていましたが、極端にそのような言動を取られてしまっては大きなモヤモヤしたものが中々とれませんでした。
しかしながら朗報もあります。
この中で、遂に探し求めていた大田区が廃棄した当家の明治の戸籍を発見する事が出ました。曾祖父妹の嫁ぎ先のお宅で昔出されたものを保管されており、感激しました。